HANDS-FDF (Faculty Development Fellowship) - COPCプロジェクトを評価する臨床指標の使用
Use of Clinical Indicators to Evaluate COPC Projects
Nancy J. Baker, MD, Peter G. Harper, MD, MPH, and Christopher J. Reif, MD, MPH
J Am Board Fam Pract 2002;15:355–60.
背景↑
1989年に、Ramsey Family and Community Medicine Residencyは、地域指向のプライマリーケア(COPC)の原則に基づく教育と臨床活動のために、地域住民に焦点を当てました。評価と結果の測定により、我々が実施した5つのCOPCプロジェクトはいずれも不確実であるとわかりました。
方法↑
Ramsey Family Physicians ClinicでのCOPCプロジェクトをモニターするのに、以下の代用された基準、または、重要な臨床指標を用いました。それは、@就学前の予防接種、A家族中心の出生、B近親者の暴力行為、C10代の妊娠-性交感染症防止、そして、Dヒト免疫不全ウイルス(HIV)スクリーニングです。
結果↑
1995〜1998年に、我々は、就学前の予防接種率の低下、早産と低出生と低体重幼児の増加、近親者の暴力行為の改善、高いが、安定した10代の妊娠率、10代のクラミジア率の減少、そして、出産前のHIVスクリーニングの改善を実証しました。我々のデータ収集と分析は、ねらった目標に関連する適切な指標の欠如、変動する分母、不完全なデータと不安定な分子、つながりのないデータソース、そして、行方不明の比較データによって難しくなりました。
結論↑
COPCプロジェクト評価は進化しているプロセスであり、そして、測定方法の欠如の解決には、時間が必要です。それでも、結果測定はCOPC介入を正しいものと認め、レジデント教育と臨床活動に付加価値構成要素を提供しています。
担当者コメント↑
Kirkpatrickの評価の4段階ではLevel 4bで、COPCプロジェクトの患者やコミュニティーへの利益を評価しています。
測定項目によっては、改善を認めるものもあり、COPCの介入がよいものと結論されています。しかし、COPCプロジェクトを評価するのに、5つのすでに行われていたプロジェクトの項目を測定していますが、その項目がCOPCプロジェクトを適切に反映しているのか、また、その改善や悪化がCOPCプロジェクトによるものだけなのかの評価は難しいことが、この論文でも問題になっています。これは、前回のHANDS-FDFでも話題になった通りです。
もし、日本の臨床の現場で行うとしたら、COPCに関わる指標として、適切と思われるものを学会レベルでディスカッションし、測定項目を選択し、それを行政とも連携して、多くの地域で評価を行い、COPCのプログラムを持つレジデンシーがある地域とない地域で、どのようにその項目が改善、あるいは、悪化するのかを測定することで、COPCの教育の影響が評価できないだろうかと思われました。それには、研究費と多くの人の介入が必要であり、現実には難しいかもしれない。(八藤英典)
岡田コメント↑
出典↑
