HANDS-FDF (Faculty Development Fellowship) - An Interactive Web-based Curriculum on Evidence based MedicineDesign and Effectiveness
An Interactive Web-based Curriculum on Evidence based MedicineDesign and Effectiveness
Katherine Schilling, EdD; Joh Wiecha, MD, MPH;
Deepika Polineni, MD, MPH; Souad Khalil, MS
Fam Med 2006;38(2):126-32
背景と目的↑
医学教育の分野ではより良いEBM教育について議論がなされてきた。そして、e-learning技術を用いることが増えてきた。家庭医療においてEBMの側面から双方向性のウェブに基づいたカリキュラムを展開してきた。
方法↑
6週間の家庭医療クラークシップに参加した学生238人をランダムに介入群(n=134)と対照群 (n=104)の2群に分けた。両群とも以前から行ってきたクラークシップには参加してもらったが、介入群の学生はonlineカリキュラムを追加して教育した。OnlineカリキュラムではMEDLINE検索技術の各要素の習得、EBMの技術、NNTの計算の教育を行った。onlineカリキュラムは対照研究の手法を用い、クラークシップ終了時に試験を行い評価した。
On-line Family Medicine Clerkship Curriculum
<3つの核となる目標>
(1) OVID MEDLINEシステムにより生物医学的な文献検索を効率的に行うことができる。
(2) 適切な臨床的ガイドラインにより多くの学生が気付き、利用できるようになること。
(3) 臨床的な研究データ(NNT)から基本的なEBMの側底基準の計算ができ、改積ができるように教育すること。
このコースのデザインは、教育における心理学の原則に基づき、成人学習理論とreflective learningと共働もしくは仲間を刺激するような学習などを含んでいる。
<実際のコース内容>
第1週…Web上にあるMEDLINEについての学習モジュール
(40〜60分程のもの)を学ぶ。
第2週…EBM databaseの情報検索技術を学ぶ。
第4週…the US Department of Health and
HumanServices,Agency for Healthcare Research
and Quality(AHRQ)から出ている
National Guideline Clearinghouse
(www.guideline.gov/ )の紹介。
第5週…どのようにNNTを計算し、どう解釈するか
について学ぶために
the Michigan State University Department
of Family Practiceが提供する
“Introduction to Information Mastery”
tutorial(www.poems.msu.edu/InfoMastery/)
を見てもらう。
その後、学生は実際に遭遇した患者にon-lineで
学んだことを適応し、臨床上の疑問、検索過程、
ファカルティとの非同期のディスカッション
における気付きを記述する。
第6週…症例問題を行う。症例は、中年男性が心疾患の
一次予防に対してアスピリンを用いるべきか
どうかを調べるものである。
データは以下の方法で収集した。
(1) a pre-clerkship survey (self-reported),
(2) analysis of students’MEDLINE literature
search strategies(measured),
(3) analysis of retrieved articles identified by
students as providing the best evidence to
address a clinical case study (measured),
(4) a post-clerkship survey (self-reported),
(5) a post-clerkship NNT test (self-reported)
結果↑
onlineカリキュラムは有用である傾向があった。内容としては、クラークシップ期間中にMEDLINEにて文献を検索した件数が介入群と対照群ではそれぞれ13件:3件であり、患者のケーススタディを行う際に用いる文献の質に関するスケール(1=poor to 4=excellent)では2.9:2.1であった。介入群の学生はMEDLINEを用いて生物医学的な雑誌の文献を検索する過程においてより自信をもち、楽しんでいることが分かった。そしてRCTもしくはメタアナリシスといった最も質の高い文献を見つけてくる可能性が高いことも分かった。(60%:34%)さらに、介入群では、NNTの正しく計算する能力に非常に優れていることが分かった。(73%:27%)介入群ではクラークシップの期間中に他の学生から学ぶ機会が多かったことも分かった。
Table1は実際のデータの評価であり、すべての項目で介入群と対照群との間で有意差が生じていることが分かる。
(補足)MEDLINE検索の点数は、電子的に調査した。項目は省略するが、多くの点について評価できるシステムを採用している。図書館員がその検索の過程を評価できるように標準化されるようにトレーニングを受けている。
Table2はclarkshipを受ける前と後での満足度をLikert scale (1 or “strongly disagree”and the highest rating coded as 5 or “strongly agree.”)を用いて調査したものである。前後での点数変化を見ているが、これもほとんどがP valueが0.5未満となっており有意差がある。
Table3はon-line family medicine clerkshipの質と成果に関する学生の意識を調査したものである。
Discussion↑
今後は長期間にわたる学生の検索技術にどのように影響を与えたのかを評価する必要がある。(今回は直後のみであるため)さらに必要なものとしては、生物医学的な文献を実施αの患者に対してどのように解釈し適応するかということも調べる必要がある。その後の患者のケアの結果にどのように影響を与えているかも調査する必要がある。
担当者のコメント↑
今回のHANDSで非常に重要性を痛感させられたon-lineでの作業についての教育研究だったので、非常に興味深く内容を見ることができた。これはEBMの教育に関するものだったが、もっと多くのことに適応できるのだろうと思われた。現在の学生や若手医師のWebに関する理解度から考えると、このような教育toolを用いていくことで、より敷居が低く、時間的・物理的制約も受けることなく展開することが可能であろうとも思われた。家庭医の生涯学習においてもこの手の仕掛けがどんどんと出てくることは間違いないと思われる。
Kirkpatrickの評価の4段階レベルでいうところのレベル2に相当するだろう。Discussionでも触れられているが、今後はもっと高いレベルでの研究を行っていく必要性を感じた。
担当:中川貴史
岡田先生のコメント↑
出典↑
http://www.stfm.org/fmhub/fm2006/February/Katherine126.pdf
