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HANDS-FDF (Faculty Development Fellowship) - 教育手法としてのGap Analysis


For the Office-Based Teacher of Family Medicine 2006 April
Teaching the New Competencies Using the Gap Analysis Approach (Fam Med 2006;38(4):238-9.)
Hershey S. Bell, MD; Stanley M. Kozakowski, MD

こんな指導法もある〜“Gap Analysis”をもちいて新たなコンピテンシーを教える

担当者:平山陽子
医師教育の全ての段階において、学習者がいろいろな領域で一定のレベルに達することに焦点が置かれるようになりつつある。レジデントでいえば、ACGMEが定義した6つのgeneral competency (patient care/medical knowledge/practice-based learning & improvement/ interpersonal & communication skills/professionalism/system-based practice)があり、それぞれのカテゴリーごとにレジデントが研修を終了するまでに必要な具体的なcompetency の例が記載されている。
医学生に関しても、多くの大学で、彼らが各科目を終えるまで、あるいは卒業するまでに達成しなくてはならないcompetencyを定めている。

「患者中心性」という新たな視点を持って医療過誤を分析した研究の結果、医学教育は単に医学知識を積み上げさせることにとどまらず、質の高い臨床家になるために必要とされる全ての行動様式を教えなければならない、ということが示された。
一般的にはローテンションの終わりには、指導医がそのレジデントがそれぞれのcompetencyの領域でどの程度達成したかを評価表を用いて評価している。しかし理想的には、臨床の現場では、レジデントは、自己評価と発達課題の決定ができるようなフィードバックを受けなければならない。
“Gap analysis”は、レジデントが効果的な自己評価を行えるように指導医が用いることのできる指導方法である。具体的には以下のステップを踏んで行う。

1. 「将来はこうなりたい」と思う状態を挙げてもらう
2. それに対して、現在はどうか
3. 「将来なりたい状態」に近づくために取り組むべき内的、外的課題を吟味する
4. そのギャップを埋めるための方法&戦略を描く

Hunterdon Medical Centerではgap analysisが、医学生やレジデントがコンピテンシーを達成するために使われている。指導医と学習者(レジデントあるいは医学生)の話し合いの中で以下のように行われている
1. 学習者は、いくつかのコンピテンシーの領域で、自分が0-100のどのへんにいるかを聞かれる。
2. そのうえで、では学習者から見て「100」のところにいる医師は誰か具体的に挙げてもらう。
3. その「ゴールドスタンダード」である医師がどのような行動様式を持っているかを学習者に考えさせる。
4. 次に、「ゴールドスタンダード」医師に関連した、自分自身の行動を述べさせ、自分とその医師のperformanceのギャップを埋めるために必要な学習課題、あるいは技術課題を決定させる。
(一定期間をおいて、再び話し合いの場を持ち、達成できたかどうかを確認する。課題の設定自体がそぐわなかったことに気づき、再度やり直す場合もある)

まとめ

gap analysisは、学習者自らがcompetencyを達成するための自分の学習課題を発見するのに有用な方法である。今のところ、gap analysisという指導方法は、十分なevaluationを受けておらず、筆者は将来的にどこかで評価されることを期待している。

担当者コメント

「あの先生すごいなあ」「○○先生みたいになりたい」とよく研修医は言うけれど、具体的にどこがすごいのか、どうすれば○○先生(ゴールドスタンダード医師)に近づけるのかを学習課題にしてしまう、というのは非常に面白い考え方だと思います。特に教えにくい態度面やプロフェッショナリズムを学んでもらううえで有用な方法で、早速試してみたいと思いました

岡田コメント

出展

For the Office-Based Teacher of Family Medicine 2006 April
Teaching the New Competencies Using the Gap Analysis Approach (Fam Med 2006;38(4):238-9.)
Hershey S. Bell, MD; Stanley M. Kozakowski, MD


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